雑記

だいたいアイドルの話

舞台『Run For Your Wife』雑感

ネタバレへの配慮はないので注意

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-------

 

約2時間が体感一瞬だった!

ストーリーとしてはあらすじの通り、という感じでこっちも予測できている内容だけど、ドタバタに次ぐドタバタと嘘に嘘を重ねてよりひどい誤解を生んでいく泥沼に息つく暇もない。

 

東町と西通りにそれぞれ家庭を持っているジョン・スミスはある事件をきっかけに二重生活がバレそうになる、のをひたすら嘘に嘘を重ね二つの家を行き来しながら大騒ぎする!出てくる登場人物はやたらとアクが強くて、思った通りには行ってくれなくて、というのを2時間見せられるわけだけど、冒頭15分?30分?くらいかな?スタンリー(東町のジョンのご近所さん)に事実を打ち明けてからはもうノンストップ。

舞台セットが1つの家を真ん中で切り分けたみたいな作りになっていて、上手がピンク基調の「東の家」、下手が青基調の「西の家」、真ん中にソファと、ソファの両側に電話が一つずつ。それぞれの家にある電話という設定だけど、スタンリーの凡ミスとメアリー(東の妻)の勘違いからこの2つの家の電話が繋がってしまうのが状況としての絶望感がすごくて面白かった。適当に番号を間違えたんだなあと思うようなこと言って切っちゃえばいいのに切らないもんだからどんどん話がややこしくなる。

最終的に嘘が多すぎて登場人物それぞれの脳内に別の人間関係が想像されていて、それぞれに1つの行動に対して別の新鮮な驚きがある。某芸人のコントを長尺で見たようなズレ芸だった。

電話中電話相手が変わったことに気づくと大慌てして変なキャラになるルーさんが面白すぎてものすごい笑いが起きていたなあ。客側は全部わかってる上でズレまくってるものをみているので、この状況でこの人が来ちゃったらまずいよ!という人が出てくるだけで面白かって仕方がない。

ジョンも妻二人もスタンリーも刑事二人もすごくアクがつよくてでも憎めないキャラクター性でよかったな〜〜。東のキレそうな刑事(顔がめちゃくちゃよかった)と西のへっぽこ感のある刑事の対比も面白かったな。

 

太陽くんの話します。

 

ボビー役、ラジオで「刑事かゲイ役がどっちかをって話があって迷わずボビーを選んだ!」みたいな話をしていただけあって、やったことないことやるのたのしい!!!って感じでめちゃくちゃかわいかった!淡いピンクリップ、パープルのシャドウ、白いキャスケットにフリルシャツにオーバーオール…今まで観た舞台とかだとキャラがそういう格好だからではあるけど暗い色の服が多かったので全身白、体感3メートルくらいあった。ボビーはいわゆるオネエ系のノリのゲイらしいので、とにかく所作がきゃわいい…でも全体的に発言と存在感の圧がつよくて若干厚かましくて口がちょっと悪くて…物語にがっつり関わるわけではないというか、出てきては引っ掻き回す!けど嘘に大きく関連しないので、ここぞというベストタイミングで出てきては爆笑を生んでいた。かわいい。バスルームにペンキぶちまけちゃったの!!!!からのパタパタ!!!!とか産婆か???みたいなボウルに真っ赤なタオルいっぱいいれて走って行くところとかどんどん赤くなっていく服と顔とかあげるとキリがない。

はーかわいかった

とってよかった〜〜顔がいい〜〜〜と思ったんだけど、終演後出るときにロビーに「夜公演から劇中写真売ります」って書かれててあああーなるほどそういうシステムあるのね!!!となったので今後ストレートの舞台取るときはそういう可能性も考えて取ろう……