SHOCKを観ました雑感 続

前編より引き続き2幕。

冒頭の少年コウイチタツヤの会話からの「どこいくの、コウイチ」でヒィッてなったんですけど。フィクションにおいて大好きなものは（ハッピーエンド前提で）精神的に追い詰められるキャラクターなので……。毎晩悪夢を見て自分で自分を追い詰めながら追い詰められすぎて退行してる……とんでもないやばいものを見せられている……。パンフのコメントを読んだら虚勢張ってる荒々しさみたいなのと実は繊細なところとの差をうまく演じたいみたいなことを書いててうわーうわーうわー！最高だよありがとう最高！！！ってあとで宿で暴れてたんですけど、本当にうえだくん何故か弱った演技が…よいですよね……。新宿セブンも最後の方追い詰められたときちょっと退行しなかったっけ……。

ところで悪夢の中のコウイチ、出てくるたびに衣装豪華になってない！？って感じなのがなんかすごくツボでした。やたらと衣装が派手な悪霊（イメージ）。演劇基礎教養があんまりないので悪夢シーンのシェイクスピアなにがなんだっけ多分シェイクスピアなんだろうけどってなっていて、今ちょっと、もう少しまともにお勉強したい気持ち……。

タツヤの懺悔といえばいいのか、あの歌のシーン、うえだくんの高音の歌声がめちゃくちゃ好きなのでめちゃくちゃ泣いてしまってもうだめでしたね……ごはんがうまい。コウイチが戻ってきてからタツヤたちのショーのところ→2人がコウイチの死を知るところのタツヤのメンタルがぐっちゃぐちゃにされてるところが最高すぎてめちゃくちゃそこをほじくり返してしまうんですけど、毎晩のように悪夢見ながら板の上では俺つえーここは俺だけの場所だー！なショーしてるタツヤの唯一の希望が消えてもうなんにもわかんなくなって殺して欲しい（でも自分では死なない）ところ、私の好きな味！！！！！！！！！！！！！！！！って興奮してしまった。好きな味です。

それにしても、1幕ジャパネスクの斬るところといい、2幕のラストのショーといい、かれらのカンパニーはそれぞれ意見あってもコウイチの存在が絶対的すぎて本当にこわいな！？と思います。1幕、あの状況ならコウイチがショーマストゴーオンできない、と思って仕組んだタツヤだけど続けろって言われたら刺してしまうし、人が死ぬかもしれないくらいならどうにかして止めるっていうのも出来なくはないと思うけど、あのカンパニーはコウイチが続けろって言ったらやってしまうんだよな…って……。コウイチだけが見ているところが高すぎる天才みたいに描かれているけれど、コウイチについていっているあのカンパニーもそこそこ狂ってるんですよね。芸術において狂ってることは悪いわけではないしだいたいなにかしら狂ってるもんだしいいんだけど……。2幕、コウイチは「俺だけが走ってるんじゃだめなんだ」って気づいたみたいだけどそもそもコウイチという個体は既に亡き人なのでもうすでにみんなを置いていっているわけですよ。本人が気持ちを残してくれて一緒にショーをしたけど、もういないし、コウイチはコウイチというカリスマのまま亡くなってしまったわけで。あのカンパニー、カリスマの幻想を見ながら全員が全力疾走してぶっ倒れないか！？って心配になるんですけど多分作ってる側が全力疾走しているカリスマたちなのでああなるんだよな…って。

クライマックスに向けてドンドコ豪華に派手になっていく演出、最高にジャニーズだな！！！！あたまがおかしい！！！！最高！！！！と思いながら見ていた！すごく楽しかったな……とりあえずendlessは基本ストーリー同じみたいなので上田くんが据えられたことによる味付けの違いなどが気になっています